| 孟嘗君(田文)の生涯を育ての親である白圭の生き方と共に描いています。国家の宰相で国のあり方を、組織の中にではなく、人民の中に見つけ、血なまぐさい古代中国の戦国時代に、その思想を体現化して、平和的に解決しようとしました。現在にも通用する外交手腕は、政治家にも見習ってほしいものです。 孟嘗君(田文)の波乱万丈の生き方も魅力的ですが、白圭をはじめとして、取り巻きの人々の性格やアドバイスも大変おもしろいです。類は類を呼ぶと言うか、自分を高めていくと、こうなるであろうと思わせるところが、読者に共感を読んでいくのでしょう。 この手の歴史小説を読んでいくと、国の興亡とか、その時代に登場する人物とかは、本当に”歴史は繰返される”と言うことを再認識させられます。司馬遼太郎の竜馬がゆくを彷彿させる、今一番お気に入りの作家の一人です。030728 |
| この本を読んでいるときに、3男が誕生し、名前に本気で晏子の晏の文字を検討しました。実際はやめましたが、晏弱・晏嬰親子の生き方は、性格的にもぜんぜん違うにもかかわらず、自分の置かれている立場・境遇を客観的に理解し、事を処理していく様は本当に共感をおぼえさせます。中国の戦国時代を小説にするにあたって、膨大な資料からの解釈には、作家の個性が見えて、大変おもしろいです。次の作品にも期待しています。 |
| 自宅マンションの迎えのおばさんに進められた一冊です。昭和50年ごろの美味しいお店を、小さい時に住んでいた近所の風景と、仕事を通じての自分のその時々の状況と、周囲の社会情勢とを織り交ぜながら、紹介しています。営々と続いているお店もあれば、閉店したお店もあり、自分の感性?で選定して紹介しています。 本当に読んでいて、よだれだ出てきそうな感じで、何回読み直しても楽しめます。自然な振る舞いが、なんとも嫌味がなくて、こういう風に、お酒を飲みたいものです。このジャンルの本で、”散歩の時、何か食べたくなって”もおすすめです。 |
| 司馬遼太郎の作品が好きで大分読みましたが、亡くなられてから、新刊が出ないので、同じジャンルの歴史小説で探していたときに、知人に紹介してもらって出会った作品です。 この作品の前に“子産”を紹介してもらいました。同じ歴史背景で中国の春秋戦国時代・鄭宮室の美女・夏姫(かき)にまつわる男たちの話で、スケールがでかく、最後の巫臣(ふしん)との出会いから、新天地への脱出は痛快ですよ。 取りまきの関わり話と進行は司馬遼太郎の作品“梟の城”の中の“小萩”女忍者くノ一みたいです。 |
| 主人公・売れっ子極道小説作家の木戸孝之介(自分自身のこと?)を中心に、これまでに実際に浅田次郎が発表した作品の中の登場人物がまた登場して話は展開していく。電車の中で読むときは周りの人に注意してください。きっとニヤニヤしている自分がいると思います。とにかく面白いです。鉄道員(ポッポヤ)・天国への百マイルの作者とはとても同じ人とは思われません。他に、これと同系統のコミカルな小説には・きんぴか・極道放浪記・等があり、おもしろエッセイには勇気凛凛ルリの色・勝負の極意・初等ヤクザの犯罪学教室・等があります。本当に同一の作家なのでしょうか・・・。このギャップ(2面性)がとてもたまりません。 |
| ゴルフをする人には必ず読んでほしい1冊。読むゴルフの面白さを紹介しています。これまでは、自分でゴルフをするか、テレビでゴルフを見るかの2通りだったゴルフとの関わり合いに、3番目の読むゴルフの楽しさを浸透させたと思います。 海外へ行って、原書での綿密な資料調べと、自身の体験記を基にユーモラスに書いています。この本のタイトルは中国の故事・食を以って人を観ん・から引用しています。人を知るには一度テーブルを囲んで食事を共にするとその人のことがよく解かると言うことです。他に・ゴルフの達人・ゴルフへの恋文・ゴルファーを笑え!・地球ゴルフ倶楽部・等ゴルフに関する書物が多い。2年ほど前に亡くなりましたが、特にアマチュアゴルフを愛したことがよくわかります。 |